Japanese culture master class トロントにて

12月6日7日にトロントで開催された
IATSE873主催の
『Japanese Culture Master Class 』
にサロンドベルから知名と松尾がヘア担当で参加させていただきました。

※IATSE873とは
1893年に設立された、映画や舞台・エンターテイメントの制作に関わる
プロフェッショナル技術者組合組織。

日本の文化や美意識の考え方を海外の方に伝え共有し、
技術を通して、国や人種を越えて心を通わせることができることは
素敵なことだと感じました。

1日目は、日本文化の紹介から始まり、
日本の化粧、日本髪結い上げの実演、歴史をふまえた着物解説と
着付けデモンストレーション。
今回の女性像のテーマを「江戸後期の裕福な商家の娘」を
再現しました。

2日目は、実技実習。
ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、コスチューム担当者が
25名のモデルに、日本髪・白塗り化粧・着付け。そしてフォトシューティングまで。
丸一日の本格的な実践となりました。

今回、2日間という短い時間で「日本髪」を伝える。
どう伝えたらよいか。

「日本髪」とはどういう髪型なのか。
「七五三の時に〜」
「花魁が〜」
「篤姫?」
「芸者さんとか舞妓さん〜」
「おすべらかし?」
日本人でもほとんどの方が
よく分からなく、新日本髪(セット技術)と
伝統的な技術の日本髪の結い上げの存在の
違いを知らない(美容師さんでも)方が多いというのが
現実です。
現代の髪型でもせいぜい100年前くらい(でしょうか)。
ウエーブ、ウルフ、ショート、ボブ、、、、、。。
数えればキリがないくらいの髪型があります。
日本髪ときたら徳川が治めるようになった頃からでも300年くらい。
時流の中で色々な髪型が生まれてきているものですから
やはりたくさんの髪型があります。
(それに、外国の文化が定着するまでは「日本髪」
とよんでないと思います)

話しは少し変わりますが、
「日本髪を学びたい」
とのお問い合わせをよくいただくのですが(ありがたいです)、
「どういう日本髪か」
ということから始まります。
このやりとりは漠然とした雲のような物が形になっていく
感じがするので楽しい時間でもあります。

そういうことなので、「日本髪」とは
ということを一口で説明することは難しいのです。
(知名が考える定義は一応あるので、またの機会に
お話しします)

さて、話を戻します。
では今回どう伝えるのか。
知名の日本髪は「人を結う」
その人に似合うこと。
今の美容師さんが日常のヘアスタイルを
作るように、日本髪が日常であった頃のように
「現代の人」を結い上げる。
「今のリアリティ」と美しさを追求していることが特徴です。
それは、今の人の流動的な似合わせに日々対峙している
ことから得られる
時流や髪質、顔、雰囲気を捉える力があってこそかも
しれません。
歌舞伎は役を作る。
かつらは形を作る。
知名の結い上げはリアルな人を作る。

映画の現場では「リアリティ」が求められる。
そのリアリティをコントロール
するための技術をお伝えすることを
今回の僕のテーマにしました。

2日目の技術実習では、伝統技術と新日本髪技術(知名流)の
両方をお伝えさせて頂きました。
ハードな時間にお付き合いいただいた参加者の皆様、
この機会を主催してくださったIATSE873様
あらためてありがとうございました。