変えていくことと、変えてでも戻ったほうがいいこと。

まだまだ油断は禁物で、感染防止対策の
アップデートの毎日ですが
非常事態宣言があけ、心の中に
いくばくかの平穏を感じるようになりました。

さて、かなーり遅くなったのですが
「本の紹介バトン」
のアンカーです。
手塚治虫シリーズか、小説か、カッコイイ写真集か。。。

いろいろ迷いましたが、
こちら

【日本髪結髪理論1–大沼浩二 著–】

日本髪の結い方を理論的に解明した
最初の教書。といわれています。

写真の図解付きですごく丁寧で細やかです。
(まあ、普通には理解するのは難しいかもです)
日本髪の奥深さを知り、そして
いいかげんな仕事を日本髪として
伝えるのはいけないと
襟を正ささられる
内容となっております。

さて、
僕が紹介したいのは
「著者のことばから」
(引用させていただきます)

熟練は(割愛)一にも努力、二にも努力、正しい理論を基とした練磨より
他に技術の向上はないもの
と私は信じております

(中略)

導くものは「良く結わせよう」導かれるものは「良く結おう」
と、両者の心が一つになって

(中略)

導く者は導かれる者の、
常に二倍以上の努力を要します。

この10数年の美容業界の教育は
「いかに早く・効率よく売れる美容師を製造するか」
それがトレンドになっていたような気がします。

コロナ以降はそれに加えて
「新たな切り口や、思考をシフトする」
こともさらに加速していくような気がしています。

もちろん、そういうことも大事ですが、
僕ら美容師は、マーケティング業が主ではありません。

磨いた「技術」を使う仕事。
その対価がお客様の笑顔で返ってくる。
ステキな職業です。

美容師になったきっかけって
そういうことだったんじゃないかなあ。

これからのアフターコロナの今だからこそ、
「美容師として生きていく上で
大切な変わらないこと」

(変わらないというよりは、
今を変えて原点回帰かな)

改めて教えてくれる
「著者のことば」
でした。

ありがとうございました

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